地下室の酒気帯び日記

_ [本] 霞町物語

浅田次郎の青春時代を舞台にした短編集。著者が自分の親父と同年代っぽいので、親父が

自分に話していた青春時代と被るような話が結構あった。親父っぽいのもなんかでてるし。

ぼんぼんだな。

とりあえず、「グッバイ・Dr.ハリー」という章の良次のようなかっこいい高校生はいな

いだろ。

引用してみたけど話がわからないと意味ないかな・・・。ほんの少し解説しておくか。

背景として、良次の恋人だった人が、ハリーという英語教師とつきあってしまったんだけ

ど、ハリーが国に帰る時、その恋人とハリーが煮え切らない感じだったので、良次がカッ

コつけようとしている。

また、ハリーという英語教師は教材に「ティファニーで朝食を」の原作を使っていた。最

初の文は、ラストシーンが映画では恋人同士が雨の路地で熱い接吻を交わすのに対し、カ

ポーティの原作では恋人達は何事もなく永遠に別れる、という違いに対する良次の発言。

「カポーティもハリウッドも、センスが悪いよな。俺だったら、キスをしてから永遠にサイ

ナラだ」

よく米兵がそうするように、良次は肩越し親指を立て、首をかしげてみせた。

バス停のうしろに、まったくころあいの路地があった。

「ホワイ?」

ハリーは言った。

「なぜかって訊かれても困るぜ、先生。おまえら、カッコ悪いんだよ。じゃあな、グッバ

イ・ドクター・ハリー」

良次はそれだけ言うと、僕の肩を引き寄せて歩き出した。

[霞町物語 「グッバイ・Dr.ハリー」(pp.133-pp.134)より引用]

_ [言葉] 人間は何も知らない存在であり、無知こそが人間の根元的な状況である。

by Milan Kundera.

書籍「無知」より。

_ THE ANIMATRIX

これを見るためだけにQuickTimeを入れようかどうか迷っている。

入れても別に良いんだけど、なんとなくこういうやつインストールしたくないんだよね。

_ [Soft] BTMemo

NHKのプロジェクトXに取りあえられて以来話題のTRONで実現されている、実身/仮身をも

ったメモ帳。

自分も詳しくはわかっていないんだけど、リンク情報をシームレスに文書自体に埋め込む

ことができるってものみたい。非常に面白そう。

シェアウェアってところが残念。