結構前に読んだ本なんだけど、なんとなく感想を書いてみる。
人間は時間的なプレッシャーをいくらかけられても、速くは考えられない by ティム・リスター
_ ピープルウェア、デッドラインと同じく上記テーマに重きがおかれている。ゆとりとはど
ういったことか、忙しいとはどういったことか、管理するにあたり、ゆとりをどう取り入
れていけばいいのか。そういったことが書かれている。ピープルウェア、デッドラインな
どは管理者だけでなく、自分のような管理される側についての視点でも描かれているが、
ゆとりの法則は他の2冊にくらべて、管理者よりの視点で描かれている。なので、管理する
側の人には是非読んでほしいな、と思う本。
_ 自分として面白いと思ったのは、第16章の品質管理のところ。デマルコ氏は下記のように
いっている。
製品の品質は、欠陥の有無とはほとんど関係がない。もちろん、基本的には優れた製品が、
欠陥によって台無しになることはある(どの製品であれ、インターネット・ブラウザを考え
てみるとよい)。しかし、本当の品質を決めるには、欠陥がまったくないかどうかより、ユー
ザーのために何をするか、ユーザーをどのように変えるかという問題の方がはるかに重要
である。
[ゆとりの法則 P.126-127より引用]
_ ここでデマルコ氏が過去最高のソフトウェア製品としてAdobe Photoshopを挙げている。
ソフトウェア製品にとっての品質管理(欠陥がないこと)は良いソフトウェアの条件の中で
はわずかでしかない。なので、品質管理にばかり注力するのはそもそもナンセンスであり、
もっと本質的な、ユーザーに何を提供できるか、ということの方がよほど重要である。自
分もソフトウェア開発者の端くれとして、そのようなソフトを作っていきたい。
_ May slack be with you!
(What's a Hack? より引用)
・XPエクストリーム・プログラミング入門—ソフトウェア開発の究極の手法, [本棚]
「アラン・ケイ」が特におすすめ。10年以上前の本ですが、彼の描いているビジョンは今
でも十分興奮させてくれます。アラン・ケイの思い描いたDynabookと呼ばれるモノはまだ
実現されていないが、今後Dynabookと名乗れるモノが登場することを願います。東芝
のdynabookがアラン・ケイの提唱するDynabookを意識している、というか目指したいとい
う気持ちの表れなのだろうが、その気持ちは十分理解できる。
「28歳からのリアル」、「28歳からのリアル マネー編」は誕生日に友人からもらったが、
いろんな意味で危機感でまくり。
「XPエクストリーム・プログラミング入門—ソフトウェア開発の究極の手法」は今更なが
ら読んでみた。ただ、原書では第2版がでており、内容は大幅に変わっているので今から
読むなら原書の方がよいのかも。
「プレゼンテーションの極意」は川崎和男好きに関わらず、プレゼンテーションをする機
会がある人はとりあえず読んだ方がよいかも。
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_ け [私も学生時代にペトリネットを用いてフォトショップを解析し、 そのユーザビリティの高さに感銘を受けたのを覚えています。]
_ らいさん [実は今、俺の上にいる人に、デマルコ本を読んでほしかったりする(w]
_ らいさん [出た。インチキペトリネット師。]
_ け [テヘッ。賢一LOVE!]
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